SEOの代わりはSMM(Social Media Marketing)
SEOは近い将来なくなって、SMM(Social Media Marketing)が代わりになると思って最近調べている。なぜか国内ではSMO(Social Media Optimization)という言葉のほうが一般的になっているけれど、日本以外ではSMMという言葉のほうがよく使われている。
SMMはソーシャルメディアマーケティングという名前の通り、ブログ、SNS、ソーシャルブックマーク、ソーシャルニュースなどを活用してマーケティングをすることを指す。他のサイトのユーザーの力を借りて、外部のサイトで取り上げてもらうことでサイトにアクセスしてもらったり、リンクを貼ってもらったりするための方法論として多くのブログやサイトで議論されている。
なんでSMMが中心になりそうかというと、現状のアルゴリズムだと検索エンジン側で検索精度に限界があって、それを補うための技術の流れがSMMに有利に働きそうだから。
(例えば現状SEOでキーワードの出現頻度が重要な点になっているけど、キーワードをまったくページ内に含まない場合でも、キーワードを示唆していることがありうる。)
以下がこれから可能性のある検索エンジンの代表的なタイプ
自然言語検索(Powersetなど)
質問を入れるとそれにあった結果を返してくれる検索エンジン。
「今日の東京の天気は?」
「1990年時点での首相は誰?」
などの質問を入れれば、その回答に合致した検索結果を返してくれる。
人力検索(ChaChaなど)
質問すると人が検索結果を返してくれる検索エンジン。チャット状態で質問できる。
人が回答してくれるのになぜか無料。英語で調べ物するときにとても便利。
携帯でも使えるらしい。すごいサービスだと思う。
ただ、どうやったら採算が取れるのかがよくわからない。
探してくれる人の検索リテラシーが検索する人より高いかどうかはわからない。
探してくれる人がGoogle使ってたら結局Googleのノイズを省いた検索結果になるだけ
、つまりリテラシーが高い人がGoogleで検索した検索結果以上にはならない
というジレンマもあって問題点が多い。
準人力検索(Maholoなど)
「準人力検索」なんて言葉は誰も使ってなさそうだけど勝手に名前つけた。
ChaChaみたいなのが出てくる前は「人力検索エンジン」って呼んでてもよかったけど。
こちらはWikipediaみたいにみんなで検索結果を作る検索エンジン。
Mahaloはたしか年内に25,000ワード分はカバーするらしい。
まとめ
以上のようにいろいろなタイプの検索エンジンがあるけど、上記のどれが台頭したとしてもSEOの重要性が低くなって、SMMの重要度が高まる。「キーワードでサイトを探す」っていう概念じゃなくなっていくはず。
PowersetにしろChaChaにせよファイナンスはうまくいってるみたいだし頑張って欲しい。
特にChaChaは採算をどうやって取るのかビジネスモデルを早く見てみたい。Twitterみたいにとにかくユーザー増やしてから考えるのかも。既に何か思いついてるんだとしたらすごい。
なんだかビジネスにするのは非常に難しそうだけど、既存のプレーヤー(検索エンジン業者やSEO業者など)は自然言語検索や人力検索が成立しないビジネスだと決めつけていると、遠くないうちに足元をすくわれると思う。流れに乗ってかないとだなあ。
SMMについて参考になる本
- 作者: 紺野俊介,渡辺隆広
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2007/10/31
- メディア: 単行本
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これからSMMやSMOを調べる人は是非一読しておくといいと思う。
今までのSMOの議論の流れがおさらいできる。
SMMに興味がある人向けのサイト
Marketing Land - Marketing News & Management Insights
インターネットマーケティング関連の記事が集まってる便利なサイト。
このサイトを知ってるかを聞けば、その人がSEO、SEM、SMMなどに詳しいかどうかわかる。
http://www.doshdosh.com/
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