ソーシャルファイナンス、P2P金融が面白い

最近ソーシャルファイナンスというサービスに興味を持って調べている。ソーシャルファイナンスとは、インターネットを通じて個人間でお金を貸し借りする仕組み。仲介業者が貸し倒れリスクを負わないので、手数料を格安にすることが可能になり、借り手、貸し手ともに有利な条件で融資を行うことができる。

ソーシャルファイナンス、ソーシャル金融、ソーシャルレンディングP2P融資P2Pファイナンスなど、様々な呼ばれ方をしている。


日本では法律上できないのかと思っていたけれど、イギリスの大手のサービスZOPAは日本でサービスリリースの準備を進めているようなので、今後どうなるか注目している。

個人間でお金の貸し借りをすると貸し倒れのリスクが大きいのではないかと心配になるけど、ZOPAによると貸し倒れは0.2%に抑えられているそうだ。

ZOPAはアメリカ、イタリア向けにもサービスを提供している。国ごとにインターフェースが異なるのが興味深い。国によってサイトの見られ方が異なるために意図的に違うデザインにしているんだと思う。

アメリカの大手サービスのProsperは既に日本円にして40億円以上の融資を仲介しているらしい。

国内ではウィキバンクというサービスが既にリリースされている。サイトを見たけど、どれくらいの規模感なのかよくわからない。

アメリカだと過去にその人がどれくらいちゃんと借りたお金を返しているか、公共料金を支払っているかを見ることができるクレジットスコアという指標があって、それを元に貸し出しの利率を決めたり、貸し倒れのリスクを推測することができるようだけど、日本ではどうやって計算するのだろうか。既存の金融機関とは異なるリスク計算の方法を考える必要がありそう。

ソーシャルファイナンスは普及すればものすごく規模の大きな市場になる。既存の消費者金融の仕組みを根本から変える可能性がある。また、この仕組みが世界中で使えるようになれば、裕福な人が貧しい人にお金を貸すという流れもできるだろう。ノーベル平和賞をとったグラミン銀行マイクロファイナンスの概念に通じるものがあって、社会的意義も高いと思う。


今後も随時チェックしてブログにまとめるので興味がある方はどうぞ。
ソーシャルファイナンスのブログ


ソーシャルファイナンスについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。非常に参考になりました。
お金の貸し借りを個人間で行う「ソーシャルファイナンス」

クレジットスコアについてはこちらをどうぞ。PDFです。
消費者個人の信用力指標、米国のクレジットスコア